「Eddie Sound3」について


Eddie Sound 2

 小川が支流になり、川となり、更に河を作り、やがて河口を通って海へ辿り着く。砂漠に住む民でさえ、その摂理を知っている。ちょっとしたリフや単音が、どんどん発展して、思いがけない旋律やリズムに辿り着いたりする…どこか似ている節理が、川のある所に音楽が生まれる、というEDDIE SOUNDの原点の発想だった。

それから約2年、3作目を作り始めたクリエイターたちは、制作の過程の中で、知らず知らずの内に、その摂理を改めて痛感することに、自身驚いた、という経験をしたと思う。EDDIEのきっかけを作った魚住と島の二人がデュエットする名曲の異国の風景を夢想する内に、江戸川の水は、中央アジアから地中海、カリブ海を旅し、やがて北米南端の珊瑚礁の群島に達するまでになってしまった。

音楽の凄さである。

これを、旅する事をほぼ禁じられた年の無邪気なヴァーチャル・ジャーニー、という常套句で片付けようという気にはならない。音楽を創る者たちの本能の産物である。

(2021年4月)
大伴良則/Y.OTOMO