「Eddie Sound2」について


Eddie Sound 2

 約一年半ぶりの登場である。川の流れる所に音楽は必ず生まれる、というコンセプト、というより本来の史実の発想で『EDDIE SOUND』のアルバムが誕生したのが2019年夏。その第二弾の登場だ。和歌山で生まれた魚住弘樹の曲「マイヤコンディアス」が、地元の応援曲として歌詞を変え、更に、縁あって東京江戸川区の音頭に変身を重ね、やがて“川在る所の音楽”に発展した、というあまり前例の無い1st.アルバムだった。御当地音楽と受け取られる初動は当然だが、予想の外で、思いがけず、CHILL OUTなアルバム、という感想を各地から得た。西インド諸島の音楽がイギリスやアメリカに泳ぎ着き生まれた独特の音楽用語チル・アウトであるが、EDDIEの中の多様な楽曲や、それらが描く風景のリズム等が、本来の用語の意味やフィーリングに通じるものを持っていたのだろう。
 それは、多分、大都会の中で動く風景や心情を、自分なりに観察したり、思案したり、追走したり、夢想したり、というフィーリングだろう。リラクゼーションとかラウンジといった感覚とは違う極めてパーソナルな感覚だ。参加したクリエイター達は、決してリゾートではなく、大都会東京の中の多様な風景や心情を求めて、新たなサウンドドラックというべき音を作り出した。東京ならではのチル・アウト…EDDIEの成長である。

(2020年11月)
大伴良則/Y.OTOMO